軽トラ幌フレームは、積載した荷物を雨風から守る製品です。この記事では、軽トラ幌フレームの特徴や必要な理由、おすすめ商品などを解説します。
軽トラ幌フレームとは
軽トラ幌フレームとは、軽トラックの荷台部分に取り付けるフレームのことを指します。このフレームに幌(ほろ)という布製のカバーを取り付けることで、荷物を風雨から守ったり、プライバシーを確保したりできるのです。
購入を検討する際には、軽トラ幌フレームの特徴や種類について押さえておくとよいでしょう。
軽トラ幌フレームの特徴
軽トラ幌フレームを取り付けることで、軽トラにそのまま幌を取り付けるよりもより多くの荷物を保護できるようになります。また、製品によっては幌を毎回付け直す必要がなくなるため、荷物の積み込みの効率性を向上できます。
さらに、軽トラの規格に対応している商品であれば、軽トラを買い替える際も引き続き利用可能です。フレームによって形状やサイズ、仕様は様々であるため、載せる荷物や活用の目的を考えて選ぶことがおすすめです。
軽トラ幌フレームの種類
軽トラ幌フレームは背が高いタイプから低いタイプまで様々な種類があります。形状も主に以下の3種類に分類できます。
- ポールタイプ
- 台形タイプ
- 運転席と同じ高さのタイプ
ポールタイプは、荷台の運転席側である前方が高く、後方が低くなるように傾斜が付いている形状です。傾斜がついているため、幌の上に雨や雪が溜まることを防止できます。
台形タイプは、幌を取り付けた際、三角屋根のようになる点が特徴です。高さがないため、運転席からの視界を遮りません。運転中の後方確認を行いやすい形状になっています。
高さがあるタイプは、フレームを組み立てて幌を被せます。屋根付きのボックス状になるため、大きな荷物を載せられます。
また、運転席と同じ高さのタイプの軽トラ幌フレームを取り付ける際は、地上高2m50cmを超えないよう注意しましょう。2m50cmを超える軽トラ幌フレームは車検が通りません。高さのあるタイプを選ぶ際は、高さを事前に確認することが大切です。
軽トラ幌フレームの材質
軽トラ幌フレームの材質にはアルミや鉄(スチール)、ステンレスなどの種類があります。それぞれの強度は、ステンレス>鉄>アルミの順に高いです。鉄はアルミよりも強度が3倍あることが魅力ですが、重さも3倍あります。
幌フレームは「車体の上」で使用するため、重ければ重いほど車体への負担がかかり、比例して燃費効率も悪化します。また、軽トラの最大積載量は350kgという制限により、幌フレームが重ければ積める荷物が少なくなるというジレンマも生じるでしょう。
強度の問題からアルミより鉄が使われることが多くなりましたが、幌フレームとして十分な強度や剛性が担保できれば軽いほうがよいため、現在もアルミは使用されています。
ただし、アルミだけではなく、部分的にステンレスも使用して強度や耐久性を確保するような工夫がされています。また、サビにくいため、長期間使い続けられる点もアルミの魅力です。
軽トラ幌フレームを取り付けた場合の車検について
軽トラ幌フレームを取り付けた場合、商品によっては車検が通らない可能性があります。工具を使用して取り付けを行う商品の場合は車検が通らないため、軽トラ幌フレームを下ろしてから車検に出す必要があります。
取り付けに工具が必要ない商品の場合は、車検時には「積載物」という認識になるため幌フレームを設置したままで車検を受けられます。ただし、軽トラ幌フレームを付けた際の高さが地上2m50cmを超えると車検は通らないため注意しましょう。
軽トラ幌とは
軽トラ幌とは、軽トラの荷台に積まれた荷物を日光や雨風、ほこりなどから守るために被せる「覆い」のことです。軽トラの広い荷台は多くの荷物を運べますが、屋根がありません。そのため、天気がよくない日は荷物が雨に濡れたりほこりなどで汚れたりします。
軽トラ幌を使用することで、大切な荷物を汚さずに運べるようになるのです。ここでは、軽トラ幌の特徴や種類などについて解説します。
軽トラ幌の特徴
軽トラ幌はターポリンやエステル帆布などで作られたシートで、取り付けることで軽トラの荷台をカバーできます。幌を活用すると、雨が降った日でも荷物を濡らすことなく運搬できます。ただし、完全防水ではないので機械などの運搬には注意が必要です。
晴れている日には荷物を日光から守れるので、野菜などに焼けが発生することもありません。また、軽トラ幌は基本布製なので、パネルなどと比べると軽量化を図れる点も特徴です。
軽トラ幌の種類
軽トラ幌の種類は、荷台にひっかけて固定するタイプと、フレームを組んでシートを被せるタイプがあります。
荷台にひっかけて固定するタイプは、シートの端にあるハトメ穴にゴムバンドなどを通して荷台に固定して使います。シート1枚だけなので軽く、荷台にいつも積んでおける点がメリットです。
ただし、荷台にひっかけて固定するタイプはシートを被せるだけなので、たわみやくぼみに雨などが溜まり、水漏れする可能性があります。
一方、フレームを組んでシートを被せるタイプは、荷台に合わせてフレームを組み立てその上にシートを乗せて使います。高さのある荷物を汚れなどから守りながら運べる点がメリットです。
ただし、組み立てに手間がかかる場合があります。
軽トラ幌の材質
軽トラ幌に使用する材質は、大きく分類すると3種類あります。
- ポリエチレン
- ターポリン
- エステル帆布
ポリエチレンは、主にブルーシートの原材料として使われています。ポリエチレン製の幌は軽さが魅力です。また、安価で導入しやすいですが、耐久性が低く破れやすいため短期間で買い替える必要があります。
ターポリンは養生シートに使われる素材で防水性が高く汚れに強い点が特徴です。ターポリン製の幌は価格も高くありませんが摩擦に弱い面を持っています。
エステル帆布は、耐久性・耐摩擦性が抜群です。エステル帆布製の幌は長期間使える点が魅力ですが、ほかの材質に比べて価格が高くなります。
軽トラ幌フレームが必要な理由
軽トラ幌フレームを使用することで、より多くの荷物を安心して運べるようになります。幌だけを取り付ける場合、積載できるスペースが少なくなってしまいますが、軽トラ幌フレームを活用すると高さのある荷物も運べるようになります。
特に、高速道路を使うような長距離の運送となる場合は軽トラ幌フレームがあると安心でしょう。また、積載するスペースに余裕が生まれるため、シートの縛りすぎでデリケートな荷物を傷めてしまうこともなくなります。特に、野菜や果物などの場合はフレームの活用がおすすめです。
中には、幌を付け直す必要がなかったり、幌を開けたままにできたりなど、荷物の積み込みを簡単にできるように考えられている製品もあります。運搬の安心感があるだけでなく、日々の作業効率が向上することも軽トラ幌フレームが必要な理由です。
軽トラ幌の取り付け方
軽トラ幌フレームの特徴や必要な理由を解説してきましたが、軽トラ幌フレームはどのように荷台に取り付けるのでしょうか?導入前に取り付け方を知っておくとスムーズに使い始められるでしょう。
軽トラ幌は以下の手順で取り付けます。
- フレームを取り付ける
- シートを固定する
ここでは、軽トラ幌の取り付け方について解説します。
フレームを取り付ける
まずは、荷台に合わせてフレームを組み立てます。組み立てる前に、必要なパーツが揃っているかをしっかり確認しましょう。パーツが不足している場合は、購入先に問い合わせする必要があります。
パーツの確認が終わり準備が整ったら、仮組みを行い、問題がなかったらねじで仮止めも進めましょう。形ができ上がり次第、それぞれをねじでしっかり締めることが大切です。1本ずつ確実にねじを締めて、走行中にフレームが緩んだり外れたりするトラブルを防止しましょう。
シートを固定する
フレームを取り付けた後は、フレームにシートを被せましょう。風に飛ばされないよう、また、シートがたゆまないよう、ロープやゴムバンドなどでしっかり固定することが大切です。
荷台下のフックにしっかり固定できたことを確認できれば、軽トラ幌の取り付けは完了です。
軽トラ幌フレームのおすすめ商品2選
実際、軽トラ幌フレームを導入したいと考えていても、どのような商品を購入すればよいか迷う場合も多いでしょう。
ここでは、軽トラ幌フレームのおすすめ商品2選を紹介します。それぞれの特徴についてお伝えするので、選ぶ際の参考にしてください。
「RV-1」軽トラック荷台用 フレーム&三開放幌
RV-1は、穴あけ加工不要で全メーカーの軽トラに装着が可能な軽トラ幌フレームです。特許を取得した新技術で穴あけ加工が不要で、フレームをしっかりと固定できます。そのため、高速道路の走行も可能です。
また、三方向すべて開けられるため荷物の積み下ろしが楽にできる点も特徴です。
雨が侵入しにくい幌の設計になっているため、荷物を安全に運びたいときに活躍します。組み立ても簡単で、プラスドライバーと六角レンチがあれば組み立てできることも特徴です。そして、取り付けたまま車検も受けられます。
RV-1の主なスペックは以下の通りです。
仕様 | 後方巻上げ開幕方式左右オイルレスダンパー跳ね上げ式3面開仕様 |
材質 | フレーム:アルミ製シート:エステル帆布6号(ポリエステル) |
寸法 | 全長:1,840mm幅:1,390mm高さ:1,430mm |
重量 | フレーム:29kg帆:6.6kg |
対応車両 | 1999年(平成11年)以降の新規格の軽トラック |
「RV-2」軽トラック荷台用 フレーム&三開放幌
RV-2は、RV-1よりもさらに作業性、経済性を追求した軽トラ幌フレームです。
工具が不要のため、1人で設置、取り外しが可能です。大人一人であれば10分で取り付けが完了するほどの手軽さです。
また、幌を一部分だけでも開けられます。前方部だけ、後方部だけなど、必要な方面のみ開けられるため、荷物の積み下ろしを楽にできます。
RV-2は、以下のような方におすすめです。
- 荷物の出し入れが多く、いちいちウイングを上げるのが手間に感じる
- ウイングがなくてもいいから購入価格を安価に抑えたい
取り付けたままで車検が通る点もRV-2の特徴です。
RV-2の主なスペックは、以下の通りです。
仕様 | 左右後方巻上げ開幕方式三面開仕様 |
材質 | フレーム:アルミ製シート:エステル帆布6号(ポリエステル) |
寸法 | 全長:1,840mm幅:1,390mm高さ:1,300mm |
重量 | フレーム:13.5kg帆:6kg |
対応車両 | 1999年(平成11年)以降の新規格の軽トラック・ハイルーフ |
まとめ
軽トラ幌フレームを取り付けることで、雨や雪など悪天候の日でも多くの荷物を濡らしたり汚したりせずに運べます。
製品によっては毎回付け直す必要がないため、荷物の積み込みも楽にでき、そのまま車検を受けられます。目的や用途に合わせた軽トラ幌フレームを導入し、荷物を安全に運びましょう。